ソウル裏の歩き方

普通の海外旅行ガイドブックに『裏の歩き方』をちょい足し・・・

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全区間開通した空港鉄道A'REXでソウル駅へ…仁川インチョンからのアクセス

 
 というわけで、2011年2月、朝晩はきっちり氷点下になるソウルの街を、常夏の国から再訪。開ききった毛穴に寒さがしみる。
 仁川国際空港からエアポートバスでソウル中心に向かうレポートは別項に書いたとおりだが、今回は2010年12月29日に「仁川空港-金浦空港-ソウル駅」の全区間が開通したばかりの空港鉄道"KORAIL A'REX"に乗ってみた。

 仁川空港ターミナルからAREXの乗り場までは、かなり歩かねばならなかった。荷物が多い人には苦行だし、時間帯によっては、人の姿がない寂しい連絡通路をとぼとぼ移動せねばならず、初めての旅行者は不安になるかもしれない。なんとかたどり着いた改札口周辺の近未来的デザインも、やたら寒々しい。

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 仁川空港からソウル駅まで、コミューターという各駅停車タイプのAREXに乗れば50分強、エクスプレスという急行タイプだと40分強で着く。所要時間は10分しか違わないのに、料金は3倍以上も違うので、迷わず片道3800Wのコミューターをチョイス。乗車券販売機も、改札も、コミューターとエクスプレスは別になっているので注意が必要だ。
 ちなみに、AREXもソウル市内の地下鉄も、2009年から切符が再利用できるプラスチックカードに切り替わっている。そのため、自販機でこの切符を購入するときには、運賃にカードの保証金500Wを加算した金額を投入しないといけない(自販機はタッチパネルで日本語表示に切り替えられるので、その指示に従えばよい)。目的地に着いて改札を出てから、"REFUND"と書かれた機械にカードを挿入して返却すれば、500Wが払い戻される仕組みである(ICチップ内蔵のチャージ式T-moneyカードについては別項に書いたが、2、3泊しかしない短期の旅行者なら、毎回リファンドする通常のシングルタイプカードで十分だと思う)。

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 夜遅かったせいか、AREX車内はがらがらで、快適といえば快適、つまらないといえばつまらなかった。
 ソウル駅到着後、予約している宿の最寄り駅まで地下鉄で移動するため、AREXから地下鉄に乗り換えた。これがまた長い。異常なほど地下深い場所から、長い長いエスカレーターを乗り継ぎ、寂しい場所を歩く歩く。正直げんなりだ。
 確かにAREXそのものは快適だが、乗換えの手間等を考えると、目指す宿のそばにエアポートバスの停留所がある場合は、バス利用のほうがむしろ楽かもしれない。AREXと違って、バスには渋滞にはまる心配があるけど……。


[地図:ソウル明洞(ミョンドン)駅周辺] 

より大きな地図で ソウル明洞(ミョンドン)駅周辺 を表示
    

 到着したのは夜遅い時間だったが、繁華街ミョンドンへ。まつげの重そうな日本人丸出しメイクの若い女の子連れが目立つ。都心部には、以前よりもファストフード的な安い韓国料理の店が増えているような気がした。
 日本の牛丼チェーンに相当するキムパップ(韓国式海苔巻き)チェーンは、元々街中いたるところにあるが、それをおしゃれにしたような「スクールフード」、鉄板でモヤシとバラ肉を焼く「コンブル」などが、学生っぽい韓国人客でにぎわっている。冷麺を頼むと「ただで焼肉がついてくる」と看板に書いているお店もあった。これらの店は本当に5000W程度でおなかいっぱいになるわけで、デフレ日本も顔負けの安さだ。

 1、2年の間で、店自体の入れ替わりも結構あって、前回滞在時にお気に入りの定点観測スポットだった目抜き通りの「カフェ・パスクーチ」は、カジュアルコスメの「ネイチャー・リパブリック」にとって代わられ、かたつむりクリームが並んでいた。上の階のテナントは、日本人常駐の「ミュージックコリア」というK-POP・CDショップになっている。
 過去に訪問したことのあるレストランや食堂、ガイドブック常連店などもあちこちのぞいてチェックしたが、新村の立ち食いドラム缶カルビなど一部の例外を除いて、一品あたリ1000W前後値上げしている店が多かった。

 鶏丸ごと一羽を金ダライにぶちこむ東大門の「チンハルメ・タッカンマリ」なんか、しゃらっと3000Wも値上げしていたが、しめにうどんを投入しようと注文したら、店主のおやじがすうっと近づいてきて、「ワイタライレテナナフンマツ」と、一本調子の日本語を耳元でささやいてくれた。
 そうか、火を強くして沸かし直した鍋にうどんを入れ、7分待ってから食うんだな……。人気の有名店は、値段だけでなく、お得意さんである日本人対応能力もアップしているようだ。
プロフィール

皿井タレー(皿井垂)

Author:皿井タレー(皿井垂)
2017年5月『トラウマ日曜洋画劇場』文庫版で新登場

1996年末から暮らし始めたタイでの日々は、『バンコクジャパニーズ列伝』『バンコクで外こもり!』などの著書や『バンコク裏の歩き方』『さわやかタイ読本』『もっと好きになっちゃったバンコク』などの共著書で


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